ごあいさつ

冬季スポーツ科学研究会
運営委員長 渡部和彦
(広島大学)

このたびは,第18回冬季スポーツ科学フォーラムを新潟で開催することになりました.大会の企画,会場の準備等の大変なご苦労をしていただいた,新潟県健康づくり・スポーツ医科学センターの三浦哲先生はじめ,多くの実行委員の皆様方に心から感謝申し上げます.
このフォーラムは,1990年に岡山でスタートして以来,全国各地で開催されてきました.とくに,1996年の第7回大会は,新潟県新井市で三浦望慶先生(当時上越教育大学)の代表幹事でお世話いただきました.新潟でのフォーラムの開催は,親子2代にわたりお世話いただいたことになります.冬季スポーツ科学フォーラムの歴史を感じさせられると共に,皆様方の冬季スポーツ科学に対する愛情と熱意を感じる次第であります.
 さて,このたびのフォーラムの企画を拝見すると,シンポジウムでは,冬季スポーツの競技力向上に対して地域がどのように組織的に関われるかという課題を取り上げられておられます.また,支援体制をどのような形でシステム化するかが討議されます.地域において優秀な選手を育てるための地道な支援体制とシステム作りは,大変重要であり意義のあることと考えます.また,このことに対して,経験のあるトップクラスの選手の意見が伺えることに期待しています.
このフォーラムが,冬季スポーツの幅広い活動に目を向けて,人々の生活に関わる健康・体力づくり,安全,生きがいなどに対して社会貢献ができることをあわせて期待します.
最後になりましたが,このたびの中越沖地震では,多くの方々が被災され,尊い人命までもが多数失われました.心からお見舞い申し上げます.このような極めて困難な状況にも関わらず,フォーラムの成功のためにご尽力いただいた関係者の皆様方に心から感謝申し上げます.