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Japanese Forum for Winter Sports Sciences

2007年 FIS ノルディックスキー世界選手権札幌大会 記念

「冬季スポーツ科学国際シンポジウム」ご案内

2007年2月17,18日 於 北海道大学

〔冬季スポーツ科学研究会共催〕

北海道大学のクラーク博士像

会報 43号

2006年10月1日発行


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2007 FISノルディックスキー世界選手権札幌大会 記念

冬季スポーツ科学国際シンポジウム

準備委員会報告

2007年2月に札幌で開催されるノルディックスキー世界選手権を記念して、冬季スポーツ 科学の国際シンポジウムを2月17,18日に開催しようという計画が、北海道大学の川初清典 先生らによって動きはじめました。冬季スポーツ科学研究会では2005年11月、東京大学 駒場キャンパスでのフォーラムにおいて国際シンポジウムの共催を決定しています。次回の 冬季スポーツ科学フォーラムは2月に札幌での開催となります。

2006年9月23日(祝)夕刻6時より、北海道大学の情報教育館4Fにおいて、国際シンポ ジウムに向けて第1回の準備会が開かれました。当日の会議の模様をご報告します。

出席者(敬称略 着席順)

渡部和彦(広島大学 冬季スポーツ科学研究会)   晴山紫恵子(北海道浅井学園大学)

   川初清典(北海道大学 冬季スポーツ科学研究会) 上杉尹宏 (北海道東海大学)

   高森廣明(札幌市観光文化局スポーツ部)  中川喜直 (小樽商科大学)

飯塚邦明(冬季スポーツ科学研究会)

会議に先立つ雑談

高森 ウィンタースポーツを盛んにして札幌らしいスポーツや市民の健康づくりをしていく ことは、札幌市の課題となっている。

上杉 市の施設を利用する際のルールを、もっと使いやすいものにしてはどうだろう。今の 規則では、ジャンプ台は10人以上いないと使用できないことになっている。

高森 ノルディック世界選手権を控えて、施設が使いやすいよう、規則の変更も進めてい る。先日の新聞にトレーニング拠点の話がのっていた。スキージャンプの拠点が名寄 となっていたことに、ショックを受けた。どのような理由でそうなったのだろうか。

上杉 ジャンプの拠点が名寄に指定されたのは、名寄の方が雪が早く降るからではないか。 札幌に雪が降る頃になると選手達は札幌に来ている。

会議開始

川初 今回の国際シンポジウムでは冬季スポーツ科学研究会とジョイントしたいと考えてい る。まず、研究会の代表の渡部先生から挨拶をお願いしたい。

渡部 いよいよFISノルディック世界選手権が来年2月に近づいている。冬季スポーツ科学 研究会はトップアスリートばかりでなく、一般の人の健康づくりも考えた活動をして いる。北海道の皆さんとのジョイントでシンポジウムを盛り上げよう。すでに川初先 生がここまで準備を始めていただいた。札幌から冬季スポーツ科学の発信ができれ ば、と思う。


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開催主旨説明

川初 トリノでは目立った活躍は荒川静香さんだけだった。我が国の競技力をもっと高め ていく必要があり、そのためにはどのようなことをするべきか、考えなければなら ない。また、最近、札幌でも子供達がスキーやスケートを楽しむ姿を見なくなった。 子どもたちや市民が冬季スポーツを楽しめるようにするにはどうしたらよいか、考 える必要がある。ノルディック競技には北海道大学が長く関わってきたという歴史 もある。そこで今回のシンポジウムを企画した。

組織概要

川初 今日は準備会ということだが、了承が得られれば、準備会のメンバーを核として実 行委員会を作りたい。

川初 上杉先生には、基調講演の演者の依頼をお願いしたい。晴山先生には、スキー関係 の方にお声かけいただきたい。北海道大学の学内にも働きかけ、学生の学習の場と もしたい。学外から中川先生に、会計監査をお願いしたいとともに、プログラムに も関わっていただきたい。正式名称は「2007年FISノルディックスキー世界選手権 札幌大会記念 冬季スポーツ科学国際シンポジウム組織委員会」となろう。会場は、 北海道大学の学術交流会館を予定している。

飯塚 もうすこし短く呼べる通称を作ってはどうか。

川初 検討する。

上杉 スキー連盟の方々にお願いするのに、実行委員という名称だと実務の負担が大きい ように感じられるかもしれない。お受けいただきやすい名称がよいのではないか。

川初 検討する。実際には、会議に出席できた人たちで決めていくということにならざる をえないだろう。実行委員は今後、拡大するという可能性を含めてご承認いただき たい。

一同 了承。

川初 基調講演については、文部科学省からの助言もいただいたスキージャンプの原田さ んと複合の荻原さんに、まずはお願いしてみようと思う。荻原さんは参議院議員で もあり難しい面もあるが‥‥。シンポジウムでは、ジャンプのミッコ・ヴィルマ・ ヴィルタ氏(フィンランド)と交渉中だ。クロスカントリーについても海外からの シンポジストを予定しているが、渡部先生に人選をお願いしたい。予算のこともあ るが、海外から5人程度のシンポジストが招待できるとよいのだが。アルペンとス ケートについては、国内シンポジストで開催したい。一般発表については演題の申 込み状況によって、2日間にするか、コンパクトに1日にするか、今後、検討する。 公用語は、英語と日本語で、ドイツ語もOKだ。英日、日英の同時通訳がつくよう にする。そのための予算を組んでいる。

高森 原田さんはコーチでもあり多忙で、本大会前なので早めの交渉が必要だろう。なか なか難しいかもしれない。

上杉 午前中は無理だと思うが、午後か夕方の可能性について交渉してみたい。荻原さん の場合は事務所を通してということになるだろう。

晴山 参加の案内はスポーツ指導者や、一般市民にも届くようにしてはどうか。国際ス キー学会の三浦哲さんや、浅井学園の竹田さんにも協力を求めよう。


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渡部 近隣の韓国、中国からも来ていただきたい。北京師範大学の先生にたのんで情報をひ ろげていただこう。ソウル大学の先生にも頼んでみよう。

予算

川初 海外からシンポジストを招くのに一人につき40万円程度、会場の看板等、同時通訳 などの予算は削れない。補助者の謝金や成果発表の刊行費等を含めた金額を考えて、 目標額を設定した。

中川 目標額と実際に集まった金額の間に、まだギャップがあるようだが。

川初 今後集まった金額の範囲内でやっていくことになる。

今後のロードマップ

川初 シンポジウムの開催が2月17,18日なので、年内にもう一度、実行委員会を開きたい。 その場に集まれた人で決めていく形になろう。本日、実行委員会が立ち上がったので 直ちに印刷物等にとりかかりアナウンスメントしたい。シンポジウムの成果刊行物は、 英語、日本語を頁の色で分けるなどして、両方、掲載できるようにしたいが。できれ ば英語でお願いしたい。またアブストラクトは英語でお願いする。

飯塚 冬季スポーツの会報で皆さんにお知らせするにあたり、参加申込みや抄録の締切りが あらかじめ分っているとありがたい。

川初 参加、発表の申込みは2006年12月31日まで、抄録は2007年1月31日までとした い。

7時30分 閉会 

以上、当日のメモをもとに再現しました。(文責 飯塚)

左から、渡部、晴山、川初、上杉、高森、中川 の各準備会参加者


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2007年 FIS ノルディックスキー世界選手権札幌大会

記念

冬季スポーツ科学国際シンポジウム

2007年2月17,18日

北海道大学 学術交流会館

○基調講演「冬季スポーツの選手養成はどう在って欲しいか」
  1. スキージャンプ            ‥‥‥著名選手予定
  2. ノルディック複合・クロスカントリー  ‥‥‥著名選手予定 

○シンポジウム「冬季スポーツ競技力の科学および教育・普及の現状と問題点
  スキー:
       ジャンプ ‥‥‥ ミッコ・ヴィルマヴィルタ(イヴァスキーラ大学) 他        クロスカントリー   ‥‥‥ 交渉中
       アルペン       ‥‥‥ 未定

  スケート: (未定)
       スピード
       ショートトラック
       フィギュア

  アイスホッケー: (未定)
          

○一般口答発表 ポスター発表
   国外からのエントリー(募集)
   国内の冬季スポーツ科学研究会会員の発表、 他

使用言語: 英語・日本語・独語

発表申込・抄録  2006年12月31日まで

参加費 2000円

主催 冬季スポーツ国際シンポジウム実行委員会


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International Symposium

on Winter Sports Sciences

Commemoratingo

the 2007 Nordic World Ski Championship in Sapporo

17- 18 Feb. 2007

Hokkaido University

in Sapporo Japan

○Keynote Lecture

 "Preferable System of Training Winter Sports Athletes"
   Ski Jumping ‥‥‥ Noted Japanese Ski Jumper
   Nordic Combined and Cross Country ‥‥‥Noted CC Skier

○Symposium

 "Winter Sports Sciences, Eduction, Promotion, and Problems"
  Ski Jumping ‥‥‥ Virmavirta M. (University of Jyvaskyla, Finland)
  Cross Country ‥‥‥ making contacts
  Alpine

  Speed Skating
  Short Truck Skating
  Figure Skating

  Ice Hockey

    ( Sveral Topics will be selected )
 

○Oral and Poster Presentation

  Now Calling for Papers

Language: English, Japanese, German

Abstract dead line   31 Dec. 2006

 

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「2007年 FISノルディックスキー世界選手権札幌大会」について

(組織委員会ホームページより http://www.sapporo2007.com)   

主催  国際スキー連盟(FIS)

主管  財団法人 全日本スキー連盟、札幌市  

運営主体 財団法人2007年FISノルディックスキー世界選手権札幌大会組織委員会 

開催期間 2007年2月22日〜3月4日(11日間)

開催地 北海道 札幌市  

参加国 約40カ国

競技施設

○ジャンプ

  ノーマルヒル:宮の森ジャンプ競技場

  ラージヒル :大倉山ジャンプ競技場

○ノルディックコンバインド(複合)

  ジャンプ競技:大倉山ジャンプ競技場

  宮の森ジャンプ競技場

  距離競技:札幌ドーム・白旗山競技場

○クロスカントリー男女:札幌ドーム・白旗山競技場

○クロスカントリー男女スプリント:札幌ドーム

NCスプリント男女

実施競技

ジャンプ ノルディックコンバインド(複合) クロスカントリー

○ジャンプ[3種目]ノーマルヒル個人戦、ラージヒル個人戦、団体戦

○ノルディックコンバインド[3種目] スプリント個人戦、15km個人戦、団体戦

○クロスカントリースキー男女[12種目]

  男子:スプリント(C)、チームスプリント(F)、

パシュート15km(C)+15km(F)、15km(F)、50km(C)、

     リレー4×10km(C / F)

  女子:スプリント(C)、チームスプリント(F)、

     パシュート7.5km(C)+7.5km(F)、10km(F)、30km(C)、

     リレー4×5km(C / F)


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2007年FISノルディックスキー世界選手権札幌大会記念

冬季スポーツ科学国際シンポジウム

開催の趣意

 実行委員 川初清典

 2007年FISノルディックスキー世界選手権札幌大会が2月22日〜3月4日に開催される。

北海道の冬季スポーツ大会では札幌冬季オリンピック(1972)以来、史上2番目の、また 我が国では長野五輪(1998)を加えて第3番目の規模の大会になる。最高度の競技者が競 う世界選手権者決定に衆目が集中するスポーツ振興の機会である。

 従来、我が国の高度な冬季スポーツ選手は多くが北海道から輩出された。例えば札幌五輪 以来、フランス・アルベールビル大会、ノルウェー・リレハンメル大会、長野大会やそれら に間入した一連の世界選手権大会での我が国ノルディックスキー選手の活躍は北海道を強化 拠点に据えて北海道大学スポーツ科学研究部門の競技力向上研究が深く関った成果でもあ る。

 然るに、近年は冬季スポーツ競技への関心が全国的に低下し、スポーツ少年団人口の減少 や次世代選手の養成が低調化している。我が国選手はトリノ五輪でも競技成績不振で、近隣 諸国をも下回る低調に終った。ジュニア選手の台頭不足はジャンプ、クロスカントリー、ノ ルディック複合などのノルディックスキー各種目に典型的であり、これが他の多くの冬季ス ポーツ種目にも共通している。ジュニア選手の台頭には10年を要する。

 これまで北海道大学、北海道東海大学および浅井学園大学のノルディックスキーに関わっ てきたスポーツ研究部門は、当冬季スポーツ科学国際シンポジウム開催に向けて、組織準備 委員会を設置してこのシンポジウムの実行委員会を設立した。「2007年FISノルディックス キー世界選手権札幌大会」を契機とし、スポーツ関連の各界からのアプローチによって我が 国、強いて世界諸国の

1.冬季スポーツ科学と指導方法研究の推進について研究・討議し

2.冬季スポーツの振興を図るのがシンポジウム開催の趣意である。

そのために研究者・教員・指導者、そしてこの専門分野の学生・院生が集って研究、討議し、 併せて、選手養成に関する基調講演などの聴講を一般に公開し、競技 力向上と冬季スポーツの普及・振興を中心とする成果を国内外へ発信 をすることを目指すものである。


冬季スポーツ科学研究会

事務局 739-8524 東広島市鏡山1-1-2 広島大学教育学

健康スポーツ科学講座 生理学研究室 渡部和彦

直通電話 0824-24-6840 直通fax 0824-24-5265

会報作成 飯塚邦明   電話048-874-3159