あいさつ


「第19回 冬季スポーツ科学研究会(長野大会)開催にあたって」

渡部和彦(運営委員長)


 このたびの、第19回冬季スポーツ科学研究会開催にあたり、研究会を代表してご挨拶申し上げます。今年は、オリンピック年であります。北京オリンピック大会の開催を目前にして、いよいよスポーツの大きな祭典が隣国中国で開かれる感動を覚えます。オリンピックにも関係のある本研究会としては、わが国選手の活躍と共に北京オリンピックの成功を願いたいと思います。

 スポーツは、最近さまざまな形で社会生活に関係しています。われわれ、スポーツに関係する仕事や、研究活動にあるものにとっては、そのあるべき姿に常に注意を注ぐ必要があると思います。

 洞爺湖で開かれた、サミットを例に出すまでもなく、地球環境の急激な変化とりわけ地球の温暖化に関しては、冬季スポーツへの影響は、深刻なものがあります。異常気象がヒトの営み方にその原因があるとすれば、われわれ、冬季スポーツを研究する集団としても一定の見解を持つことが求められるのではないでしょうか。

さて、冬季スポーツ科学研究会は、これまでオリンピックの選手育成活動をはじめ、地域スポーツ、健康スポーツ、スポーツ指導・育成活動など、幅広い課題についてとりあげ、これまで精一杯研究を深め続けてまいりました。

 このたびの大会は、結城匡啓先生を中心としたご関係の皆様のお世話で、信州大学で開催されることになりました。結城先生には第15回大会(2004年)に引き続いてお世話になります。

 これまで、19年間の年月を積み重ねて、会員各位のご努力のおかげで、困難乗り越えながらここまで続けてまいることができました。この研究会もようやく成人式を迎えられる年頃となりました。これまでの研究会の活動に加えて、若い研究者の力とベテランの知恵を出し合い、研究会の更なる飛躍と展望を語り合いたいものと期待しています。

末筆ながら、研究会の成功を祈念申し上げると共に、お世話いただいた大会実行委員会の皆様方に心からお礼申し上げます。

ありがとうございました。